計算コラム

(83) アメリカと日本の祝日

  • Back
2016/ 7/15
アメリカ合衆国の連邦政府が制定している祝日は10日。祝日が日曜日になると月曜日が、土曜日になると前日の金曜日が振替休日となり、土日以外を祝日としている。またアメリカでは個人を称える祝日が多い。コロンブス、ワシントン、マーチン・ルーサー・キング、イエス・キリストの4日を数える。戦後に制定された祝日は、レーガン大統領が黒人公民権運動に尽力したキング牧師の誕生日を祝日としたのみである。さらに戦没者記念日や退役軍人の日が祝日になっており、国に貢献した個人や軍人を祝日として称える風潮が強い。
一方、日本の祝日は今年から施行される「山の日」を含め16日。また元旦、春分、みどりの日、海の日など季節的な祝日が極めて多いのも特長だ。逆に個人を称える祝日は天皇誕生日のみで、以前の天皇誕生日は「文化の日」、「昭和の日」と国民的な祝日に名称変更して残されている。天皇以外の個人を称えた祝日は皆無である。1948年の祝日法制定時には祝日が9日で週休は日曜のみで日本人は働き蜂と揶揄されていた。その後、振替休日や新たな祝日制定で日本の祝日は増加を続け、週休2日制の普及と相まって日本人の余暇はかなり改善された。 アメリカと日本では祝日制定の視点が異なり興味深い。
関連リンク
[1] USAの祝日
[2] 国民の祝日

Forty3Zero / Shutterstock.com