計算コラム

(95) 合成の誤謬2019/1/9

 合成の誤謬とは、ミクロの視点では合理的であっても、マクロの視点では必ずしも意図しない結果が生じることを言う。



 その代表例が「貯蓄のパラドックス」である。 個人が貯蓄を増やすミクロ的行動は、マクロ的には物が売れなくなり、所得水準を減少させる。 また消費税の増税は、買え控えを発生させ、かえって税収減になる可能性がある。 ほかにも、借金の返済や関税障壁のようにミクロ的には正しくても、マクロ的には違う結果をもたらすものは多い。
 マクロとミクロどちらか一方の分析だけでは、誤ってしてしまう可能性があり、両方の分析が必要である。

 個人から見れば国家はマクロ的な存在であるが、世界から見れば国家はミクロ的な存在になる。両局面で合成の誤謬が発生する可能性がある。
関連リンク
Wikipedia - 合成の誤謬
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