計算コラム

(75) 自由落下とSF小説

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2014/ 9/16
ロバート・A・ハインライン(1907-1988)はアメリカの代表的なSF作家。1959年に発表した小説「宇宙の戦士」には、「宇宙カプセルはいま、地球をうかがう敵惑星の地表めがけて暗黒の中を自由落下していく。」とあり、自由落下(freefall)の記述が見られる。自由落下の言葉はこの宇宙小説で始めて使われ、その後に物理用語として定着したそうだ。またハインラインはSF小説の中で数々の発明品を予言している。自動掃除ロボット、携帯電話、動く歩道、太陽光パネル、遠隔マニピュレータ、ウオーターベッド、オンライン新聞、パワードスーツなど。50年経った今、予言の多くが現実の物となっている。改めてハインラインの科学的予測の精度の高さに感服させられる。さて、keisan内の「自由落下の計算」は、ニュースや小説の事象検証によく利用される。自由落下は小説⇒物理⇒小説と自由に巡っているようだ。
関連リンク
[1]自由落下(距離から計算)
[2]空気抵抗有する自由落下(距離から計算)