計算コラム

(68) 閏(うるう)秒

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2014/ 1/ 6
閏年=366日、では閏秒は? 日常の1日の長さは地球の自転を基に24時間=86400秒と規定。一方、秒の単位はセシウム133の原子時計から規定。ところが地球の自転周期は潮汐などの要因で8桁の精度しかなく、長期的には1日が長くなっていく。地球時計≒原子時計のため、その差が0.9秒以内になるよう閏秒で調整した協定世界時UTCが1971年に設定された。最近では2012年7月1日の日本時間の9時直前に閏秒8時59分60秒の追加が世界一斉に実施され、1日=86401秒となった。閏秒は電波時計では自動的に補正されるが、IT業界のシステムトラブルの要因ともなっており、閏秒廃止が協議されている。廃止された場合、2年に1秒のずれと仮定すると、120年に1分、7200年に1時間、そして10万年後には昼夜が逆転する。
関連リンク
[1]原子時と「うるう秒」(時空標準研究室日本標準時グループ)
[2]「うるう秒」挿入のお知らせ(総務省)