計算コラム

(65) 石高

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2013/9/13
加賀藩100万石、薩摩藩77万石。1石は1人が1年間に食べる米の量を表し、加賀藩は100万の民を養う経済力を有したことになる。1石=10斗=100升=1000合、ひとりが1日に食べる米は約3合で、1食1合となる。さて当時では、1石の米を収穫する土地の面積を1反とした。1反=360坪(太閤検地で300坪に改定)で、1坪は1人1日分の収穫面積となる。江戸時代の単位は人間サイズで判り易い。 当時の人口は約3000万で田の面積は約3000万反=300万ha、現在の人口は1.2億で田の面積はほぼ同じだ。この数字から、単位面積の米の収穫量が4倍に増えないと1.2億の人口を養えないはず。ところが、現在の米の収穫量は品種改良などで3倍以上となり、日本人1人の食べる米の量は半分以下まで減っている。今の日本は米余り時代で、生産調整が必要となっている。今後は日本食ブームに乗り、美味しい日本米が世界の食卓に広く使われていくことを望む。
関連リンク
[1]面積の換算