計算コラム

(47) 数奇な数学者ガロア

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2012/02/15
多感で生意気なガロアは数奇な運命を辿った。14歳頃に数学に目覚め熱狂したが、高校落第、大学受験失敗、父親の自殺、提出論文の不受理と不運が続いた。政治運動にも参加して投獄された。釈放後にある女性と恋をし、そのもつれからの決闘で20歳で命を落とした。決闘前夜、「僕にはもう時間が無い」から始まる数学論文を書き綴り友人に託した。ガロアは体や群などの抽象概念から「5次以上の方程式には解の公式が存在しない」ことを簡潔に証明している。ガロア理論は当時の数学界では理解できなかったがその後、現代の数学や科学に多大な影響を及ぼしている。まさにガロアは数学界に新時代を切り拓いた坂本龍馬だ。
関連リンク
[1]四次方程式の解