計算コラム

(4) 時差から政治が見える(EU編)

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2009/08/24
ロンドンからユーロトンネルを経由してパリに2時間15分で到着するが、時差は1時間発生する。大陸側のフランス、ドイツなど多くの諸国がイギリスより1時間進んだ中央ヨーロッパ時刻を採用しているためだ。イギリスより西に位置するスペインまでもフランスと同じ時刻帯の採用だ。子午線の歴史には英仏の覇権争いがあった。1875年に国際地理学会がパリを基本子午線にすると一旦は決まったが、イギリスが異議を唱え1884年の国際子午線会議でグリニッジ天文台の採択となった。英仏の規格をめぐる覇権争いは現在の通貨ユーロ対ポンドにも尾を引いているのだろうか。
関連リンク
[1]世界時計(サマータイム)