計算コラム

(27) 探査機はやぶさ帰還

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2010/06/22
2003年5月に打ち上げた科学衛星はやぶさは、7年60億キロの惑星間航行を終え2010年6月にカプセルが地球帰還した。イオンエンジンと地球重力による加速航行、無重力に近い小惑星イトカワへの着陸と試料採取などのミッションを果たしてきた。宇宙空間での体感は地球とは大きく異なる。一円玉2個を持ち上げる程度のイオンエンジン出力でも9ヶ月連続稼動で0.5km/秒加速できた。地球上空3700kmの再通過で4km/秒と大きく加速した。イトカワの高度20kmでの静止は1.5cm/秒内での制御が必要だ。人間がジャンプしただけで宇宙空間に飛び出すであろう。数々のトラブルを乗り越えたはやぶさは凄いがスタッフの叡智と熱意に拍手を送りたい。
関連リンク
[1]宇宙への脱出速度