計算コラム

(12) πへの挑戦(~中世編)

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2009/11/17
「円周率は3.14、手計算では簡易に3」、数年前に日本のゆとり教育が話題になったが、πは加減乗除で求められない不思議な数値として古代から桁数追求の挑戦が続いている。紀元前17世紀頃のエジプト書物には、「一辺が円の直径の8/9の正方形面積と円面積は等しい」とある。π=3.16049…で1%内誤差だ。アルキメデスは内接と外接の正多角形から223/71<π<22/7を導いた。その後16世紀まで内接外接計算での挑戦が続き、オランダのルドルフはπの計算に70歳までの生涯を費やして35桁まで求めた。keisanで同様に試みると50桁が一瞬で求まり、ルドルフの人生に思いが馳せる。
関連リンク
[1]円周率計算(内接・外接多角形)